鼻整形をしたあと、年を取ったら崩れてしまうのではないかと不安に思う方もいるでしょう。
特に鼻は顔の中心に位置するため、手術後のリスクを知ったうえで整形を検討したい方も少なくありません。
この記事では、鼻整形は年を取るとどう変化していくのか、施術方法別の10年後に起こり得る影響について解説します。
年齢を重ねてもトラブルを起こさないためにやるべきことや老後の再手術についても紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
鼻整形は年を取るとどうなる？
鼻整形は、年齢を重ねると崩れてくるのではないかという不安をお持ちの方もいるかもしれません。
結論から言うと、老化により皮膚や脂肪に変化が生じることを考慮せずに手術を行うとトラブルの原因となり得ますが、医師の技術や経験、知識によって回避できる場合があります。
老化現象を考慮しないまま手術を行ってしまうと、老後に、施術箇所の変形やプロテーゼの輪郭が浮き出るなどのトラブルが起こってしまうのです。
人間は必ず年を重ねて老化していくため、若い頃はハリがあって厚い皮下脂肪と皮膚を持っていても、老化現象により皮膚や皮下脂肪は薄くなりたるんできます。
これは、重力や皮膚の老化による自然な現象ですが、人工物であるプロテーゼは変質しないため、不自然に浮き出てしまいます。
施術箇所の変形についても、施術の際に経年変化を考慮してデザインすることで避けられるトラブルがほとんどです。
老後のトラブルを起こさないようにするために、経験豊富で信頼できるクリニックや医師を選ぶことが大切です。
施術別の10年後の影響
鼻整形は、正しい施術を行えば10年後もトラブルが起こることはまれです。
しかし、施術の方法次第では、経年変化によるトラブルが起こる可能性もあります。
ここでは、施術別に10年後に起こり得る影響について紹介します。
鼻整形を行う前に経年変化の影響やリスクと原因を知っておくことで、信頼できる医師選びの助けになるでしょう。
鼻プロテーゼで10年後に起こり得るトラブル
プロテーゼは、医療用のシリコン素材でできた比較的人体に悪影響を及ぼさないとされる人工軟骨です。
柔らかく自然な触感で、現在使用されているプロテーゼは何年経っても変質や変形の心配はほとんどありません。
プロテーゼの寿命は半永久的とされますが、個人差や体質、経年変化によるリスクもあるため、定期的な経過観察が推奨されます。
プロテーゼを挿入する正しい位置とは、鼻筋の骨膜（骨の表面を覆っている膜）の下です。
しかし、まれにプロテーゼを骨膜の上、鼻の皮膚のすぐ下に挿入してしまう場合があり、そこからトラブルにつながる可能性もあります。
また、患者さんの皮膚の厚みや経年変化を考慮せず、プロテーゼを加工せず入れてしまうことでも、トラブルが起こる可能性があります。
プロテーゼによる10年後に起こり得るトラブルは以下の3つがあります。
- プロテーゼが傾く
- 石灰化して凸凹ができる
- 感染
それぞれのリスクについて詳しく紹介します。
プロテーゼが傾く
プロテーゼの傾きは、10年後に起こり得るトラブルのひとつです。
もともと鼻筋が曲がっていた場合、そのままプロテーゼを挿入してしまうと、左右どちらかに傾き、鼻の中心がずれることがあります。
鼻の歪みを矯正してからプロテーゼを挿入する、もしくはプロテーゼを鼻の歪みに合わせて加工することで、ずれを防ぐことができます。
プロテーゼが傾いてしまった場合には、できるだけ早くメンテナンスを受けることが大切です。
石灰化して凹凸ができる
プロテーゼは、経年による大きな変質や変形は稀ですが、長期間経過後に石灰化などの変化が生じることがあります。
石灰化したプロテーゼは、人体に影響はありませんが、表面がぼこぼこになったり、鼻筋がつっぱったりする可能性があります。
適切な位置にプロテーゼが挿入されていない場合、老化により皮膚が薄くなることで、石灰化したプロテーゼの凹凸が鼻の表面に現れ目立ちやすくなるのです。
感染
プロテーゼは人工物のため、挿入している間は感染のリスクがあり、術後すぐが特にリスクが高くなります。
衛生管理を徹底しているクリニックで施術を受け、術後の医師の指示を守って行動していた場合には、感染のリスクは抑えられます。
しかし、プロテーゼ自体に細菌がついていた場合には、術後すぐから何度も繰り返し感染を起こす可能性もあります。
衛生管理を徹底し、感染対策を行っているクリニックで施術を受けるようにしましょう。
鼻中隔延長の10年後に起こり得るトラブル
鼻中隔延長術は、鼻先の形や高さを修正する施術で、自家組織である耳介軟骨、鼻中隔軟骨、肋軟骨などを移植して行います。
適切な施術を行えば、10年後もトラブルが起こることはほぼありませんが、まれに以下のような変化が起こる可能性があります。
- 鼻中隔が曲がる
- 移植した軟骨が浮き出る
- 鼻呼吸しづらくなる
それぞれのリスクについて詳しく解説します。
鼻中隔が曲がる
鼻中隔延長術は、もともとの鼻中隔軟骨に軟骨を移植することで土台を整える施術です。
高さを出そうとすればするほど、多くの軟骨が必要になるうえ、土台である鼻中隔軟骨に負担がかかります。
10年ほど経つと、土台にかかる強い力に耐えきれず、鼻中隔の軟骨が曲がってしまう場合があります。
また、移植する軟骨は耳介軟骨や肋軟骨などの曲がっている軟骨を使用することが多いです。
軟骨をまっすぐにする加工が不十分だった場合には、将来的に移植した軟骨も曲がるリスクが高くなります。
10年後の鼻中隔の歪みを防ぐためには、長期的な経過を考慮し、無理に高さを出さずに自然で美しい鼻の形にする施術を行う医師を選ぶことが重要です。
移植した軟骨が浮き出る
鼻中隔延長によって鼻を高くすると、鼻の皮膚が引っ張られます。
引っ張られた皮膚は時間とともに薄くなり、移植した軟骨が浮き出て見えることがあります。
若い頃は皮膚にも厚みとハリがあるため気になりませんが、数年を経過すると、加齢によりさらに皮膚は薄くなり、軟骨が目立ちやすくなるのです。
施術の時点で、浮き出ても自然に見える形に軟骨を成形する、軟骨の大きさを調整するなどの点を意識できている医師であれば、リスクを回避しやすくなります。
皮膚が薄い方は軟骨が浮き出るリスクが高くなりやすいため、施術前に信頼できる医師に相談することが大切です。
鼻呼吸しづらくなる
鼻中隔延長術を行った後、通常の経過でも一定期間鼻がつまって鼻呼吸がしづらくなります。
症状が治まるまでの期間は個人差があり、一般的に1～2週間ですが、なかには1か月程度時間を要する方もいます。
鼻呼吸がしづらくなる状態が6か月以上続いた場合には、その後も同じように鼻閉症状が続く可能性があります。
鼻閉症状の原因は主に以下の3点です。
- 鼻中隔延長を行ったことで鼻中隔が太くなった
- 鼻先が高くなったことで鼻の穴が縦に引き延ばされた
- 鼻中隔に挿入した軟骨の位置が悪かった
どちらの原因でも鼻の穴が狭くなり鼻呼吸がしにくい状態になります。
挿入する軟骨の位置が悪く、気道を狭めている場合や、鼻の穴を塞いでいる場合は、修正手術が必要になります。
鼻尖形成の10年後に起こり得るトラブル
鼻尖形成は、鼻先の多すぎる脂肪や軟骨を取り除くことで鼻先の先端の形を整える施術です。
通常では後戻りを感じることはほとんどありませんが、まれに後戻りしてしまったという方もいます。
ここでは、鼻尖形成の後戻りの原因について解説します。
後戻りする原因：手術方法があっていない
鼻尖形成は、比較的皮膚が薄く軟骨の硬い方が向いています。
一方で、皮膚が厚く、軟骨が柔らかい人は不向きで、後戻りが起こる可能性があります。
鼻尖形成でなくとも、他の施術方法で美しい鼻を維持できるため、カウンセリング時に信頼のできる医師に相談することが大切です。
後戻りする原因：加齢による骨格の変化
人間の骨格は加齢により変化していくもので、それは自然なことです。
鼻尖形成を受けた部分の軟骨が年齢によって変化すると、鼻の形にも変化が見られる可能性があり、後戻りしたと感じてしまうのです。
後戻りを感じないためには、年を取るとともに変化する骨格も踏まえたうえでの施術を行える医師を選ぶことが重要といえるでしょう。
鼻整形で老後もトラブルを起こさないためにやるべきこと
鼻整形での10年後や老後のトラブルは起こりにくいものですが、施術前にしっかり準備をしておくことでリスクをさらに減らすことができます。
ここでは、鼻整形で数年経ってもトラブルを起こさないために準備しておくことを紹介します。
鼻整形の症例が豊富な医師の施術を受ける
鼻整形を受けた10年後や老後にトラブルが起こるかどうかは、施術する医師の腕にかかっていることが少なくありません。
プロテーゼを挿入する位置や調整の丁寧さ、軟骨の調整の方法、経年変化を鑑みた施術などによってリスクを減らすことができるためです。
鼻整形を検討する際は、鼻整形の知識や経験が豊富な医師に手術を依頼しましょう。
Lu Bijou Clinic（リュ ビジュ クリニック）は、鼻整形に特化したクリニックで、多くの鼻整形の臨床件数を持っています。
数多くの臨床経験から、効率的かつ効果的に、患者さん一人ひとりのお顔に合わせて1ミリ単位でこだわった自然な美しさを作り出します。
術後診察を受ける
施術直後から数年後に至るまでトラブルを起こさないためには、術後の診察をしっかりと受けることが大切です。
クリニックによって通院頻度に差はありますが、一般的に、4日後、7日後、1か月、3か月と施術後も抜糸や固定を外す目的や、アフターケアのために通院を求められます。
術後は、日常生活においても行動制限や注意事項があるため、きちんと守ることでリスクを減らせるでしょう。
何か不安なことや違和感を覚えた場合には、術後診察の際や、急ぎの場合は電話などでも相談できるクリニックがほとんどです。
「これはおかしいのかな」と思ったらすぐに相談することがトラブルの回避に繋がります。
リスクを知った上で手術を受ける
加齢による肌や骨格の変化は、誰しも起こることで、上記で紹介した加齢にともなう鼻整形のトラブルが起こる可能性はゼロではありません。
年を取ることで起こるリスクを知ったうえで手術を受けることで、リスク回避の方法も知ることができ、万が一の対処もスムーズになります。
老後の鼻整形再手術について
加齢により鼻整形をした箇所の形が崩れてしまったなどの理由で、再手術をしたいと考える方もいるかもしれません。
再手術を行うには、前回の手術の目的・内容や結果と現段階での患者さんの悩みを踏まえ、医師が検討します。
再手術の判断基準
老後に鼻整形の再手術を受ける際には、現在の健康状態の評価が重要です。
外科的な手術を行う前には、普段の健康状態が良好か、慢性疾患の有無、回復能力なども踏まえて判断されます。
また、初回の施術に比べ、再手術では傷口の硬化や出血、感染などのリスクが増え、ダウンタイムも長引く傾向にあります。
再手術の場合は、難易度も上がり、効果が出にくい可能性もあることに注意が必要です。
リスクと手術によって得られるものを比較し、信頼できる医師と相談のうえ慎重に選択することが重要です。
再手術のタイミング
再手術を検討するタイミングは、初回の手術から十分に時間が経過していること、組織が回復していることが確認できてからです。
プロテーゼなどの人工物を挿入している場合には、感染の症状が出ていないかも確認しましょう。
まとめ
鼻整形は年を取ったらどのようなトラブルが起こり得るのかについて紹介しました。
老化による肌や骨格の変化は自然なことなので、経年での変化を考慮して施術を行える経験豊富な医師を選ぶことが、10年後のトラブルを回避できる一番の方法です。
Lu Bijou Clinic（リュ ビジュ クリニック）は、院内の設計・設備を全て鼻整形に特化させ、鼻整形の数多くの臨床経験を積んでいます。
「年をとっても美しい鼻でいたい」という方のお悩みや「年を取ったらどうなるの？」という不安がある場合には、ぜひカウンセリングでご相談ください。
