鼻整形を検討している方のなかには、術後の感染リスクについて不安に思う方もいるのではないでしょうか。
鼻整形手術後の感染は非常に稀に起こり、放置すると皮膚がひきつれるなどの症状につながる場合があります。
医師の指示を守り、術後の過ごし方に気を付けることで感染リスクを下げることが可能です。
この記事では、鼻整形で起こりうる感染の原因と症状、感染を防ぐ対策について解説します。
鼻整形の感染はなぜ起こる?考えられる原因
感染は、手術を行った場所に細菌が入り込むことで起こります。
皮膚や鼻の穴には常に細菌がいる状態のため、施術で開いた穴から細菌が入り込み、感染する場合があります。
細菌が入り込む際に血流の影響や免疫力が低下していると、感染リスクが高まります。
ここでは、鼻整形後に感染リスクが高まる原因を詳しく紹介します。
切開した部分から細菌が侵入
鼻整形後の感染の原因のひとつは、切開した部分から細菌が侵入することです。
皮膚や鼻の穴の中には常に細菌が存在しており、手術によって皮膚や組織が切開されると、切開部分から細菌が体内に侵入する経路ができてしまうため、感染リスクが高まります。
挿入した人工物からの感染
鼻整形の手術で挿入した人工物から感染が起こることがあります。
プロテーゼや糸といった人工物は、体内での血流が確保できません。
血流があれば、手術した部位に細菌が付着しても血液中で細菌と戦う免疫細胞が働きますが、人工物には血流がないため、細菌と戦うことができないのです。
そのため、自家組織と比較すると、プロテーゼや糸などの人工物は感染リスクが高くなります。
腫れや血流の影響
手術後の腫れにより、周辺組織への血流が一時的に制限されることがあります。
血流が制限されると、免疫細胞が十分に届きにくくなり、細菌への防御力が低下してしまうため、感染のリスクが高まります。
感染を防ぐために、手術後の禁煙など、血流を阻害しないよう過ごすことが大切です。
手術部位の免疫力の低下
鼻整形の手術によって患部の組織が傷つけられると、手術のダメージの修復に身体が集中するため、その部分の免疫力が一時的に低下します。
免疫力が低下した状態になると、普段では問題ない程度の細菌が増殖しやすくなる可能性があります。
免疫力低下と細菌の増殖が組み合わさることで、感染のリスクが高まるのです。
術後に医師の指示を守らなかった
術後に医師の指示を守らないことも、感染リスクを高める原因のひとつです。
術後は、控えたほうがよいことや、処方される薬の服用などを医師から指示されます。
処方された薬は指示通りに服用し、禁煙や禁酒などの注意事項も守るようにしましょう。
手を清潔に保つ、患部に直接触れないなどの行動も、感染予防には重要です。
医師からの指示や自己管理を怠ると、感染のリスクが高まるため、術後のケアは正しく行うことが大切です。
鼻整形で感染したら起こる症状
鼻整形後に感染が起こった場合には、異常な腫れや赤みが出ます。
程度に個人差はありますが、一般的に以下のような兆候があれば、感染している可能性があります。
- 鼻の色が真っ赤になる
- 鼻がテカテカしている
- 異常な赤み
- 強い痛み
- 施術箇所の異常な熱感
- 強い腫れが長引く
- 発熱
鼻整形後の腫れや赤み、痛みは、施術当日から3日ほどがピークで、その後だんだんと引いていき、2週間後には見た目には分からない程度に落ち着くのが一般的です。
2週間以上強い痛みや腫れが長引く場合には、感染を起こしている可能性があります。
2週間経過していなくても、鎮痛剤が効かないほどの強い痛みや上記のような兆候があれば、すぐにクリニックに相談しましょう。
感染を放置すると、皮膚が破れ膿が出る、プロテーゼが飛び出す、鼻の穴がひきつれる、鼻の表面がへこんでしまうなどの症状が出る場合があります。
鼻整形後に感染が起こったときの対処法は?
鼻整形後に感染が疑われる場合や心配になった場合には、すぐにクリニックに連絡をしましょう。
治療方法としては、比較的初期の感染であれば、洗浄、内服薬の服用や抗生剤の点滴投与などを行います。
膿がたまっている場合には、小さく切開して膿を出す処置を行う場合もあります。
改善が見られなかった場合や、すでに症状が進行している場合には、人工物の除去を行い洗浄などの処置を行うことが一般的です。
鼻整形の感染を防ぐための対策
鼻整形後に感染が起こる確率は稀ですが、可能性はゼロではないため、しっかり感染対策を行い、リスクを下げることが大切です。
鼻整形後の感染を防ぐ対策は、主に以下の8つです。
- 禁煙する
- 清潔な状態を保つ
- 患部のケアと周辺の保湿
- 人混みを避ける
- 激しい運動を避ける
- 規則正しい生活を心がける
- 医師の指示を守りフォローアップを受ける
- 鼻整形が得意で経験豊富な医師を選ぶ
それぞれの対策について、詳しく解説します。
禁煙する
鼻整形の感染は、血流が悪くなることにより、身体の防御力が低くなることで起こりやすくなります。
タバコに含まれるニコチンには血管収縮作用があり、血流を悪化させ免疫機能を低下させてしまうため、手術の前後は必ず禁煙するようにしましょう。
禁煙する期間は最低でも1ヶ月程度が推奨されます。
清潔な状態を保つ
鼻整形後のダウンタイム中には、感染リスクを低減するために清潔な状態を維持しましょう。
清潔さを保つためには以下の4点に気をつけてください。
- 手や指を清潔に保ち、患部に直接触れない
- 個包装の綿棒を使用し、鼻周辺を清潔にする
- 清潔なマスクを使用する
- 拭き取るタイプの洗顔シートなどを使用し、顔を清潔に保つ
感染防止のために、手や指を清潔に保つことは特に重要です。
また、術後は患部を隠す、感染を防ぐという目的でマスクをする機会が増えます。
マスクは常に新しい清潔なものを使用し、使い回さないようにしましょう。
患部のケアと周辺の保湿
鼻整形後に患部を適切にケアすることは、感染リスクの低減に効果的です。
患部に薬を塗る際は、指で直接塗らず、個包装された綿棒を使って塗りましょう。
どんなに手指を清潔に保っていても、指で直接患部に触れることは感染リスクを高めます。
また、鼻整形後は肌が敏感になり、乾燥や炎症が起きやすい状態になります。
特に鼻周りは施術後にデリケートな状態が続くため、適切なスキンケアが必要となります。
医師から指示された製品があれば、それを使用し患部を保湿し続けることをおすすめします。
人混みを避ける
感染を防ぐために、鼻整形後のダウンタイム中はなるべく人混みを避けましょう。
人混みには、多くの細菌やウイルスが存在しています。
術後は特に免疫力が低下している状態のため、感染リスクが高まります。
さらに、人混みは他人との接触が起こりやすく、術後の不安定な鼻に衝撃が加わると形が変化してしまう、炎症が起こりやすくなるなどのトラブルを引き起こす場合があるのです。
また、人混みは身体にストレスがかかるだけでなく、精神的なストレスを引き起こす可能性もあります。
ストレスは自律神経を乱し免疫力を低下させるため、人混みは避けることが望ましいです。
完全に外出を控える必要はありませんが、外出時はマスクを着用し、人混みを避けましょう。
激しい運動を避ける
鼻整形の手術後は、激しい運動を避けましょう。
特に、顔や鼻に負担をかける動作や運動は、出血や腫れを引き起こす可能性があります。
医師から運動してもよいとの指示があるまでは、激しい運動はしないようにしてください。
適切な回復期間には個人差がありますが、一般的には、施術から4~6週間後には通常の運動に戻ることが可能とされています。
しかし、施術内容や回復状況によって異なるため、必ず医師の指示に従うようにしましょう。
規則正しい生活を心がける
術後の規則正しい生活は、ストレスを軽減し、免疫力を高めることで感染予防だけでなく術後の回復にも効果的です。
具体的には、以下のポイントを守って規則正しい生活を送るように努めましょう。
- 十分な睡眠と休息をとる
- ストレスを解消しリラックスして過ごす
- 栄養バランスの取れた食事を心がける
鼻整形の術後は、十分な睡眠時間を確保し、ゆっくりと身体を休ませましょう。
寝る時に頭を高くして寝ると、腫れを抑える効果があります。
また、ストレスをためないようにすることも大切です。
ストレスで自律神経が乱れると免疫力が低下するため、アロマを焚いて自分がリラックスできることをするなど、術後は特にのんびりと過ごしましょう。
食事に関しては、栄養バランスの良い食事を心がけることが重要です。
特に、鼻整形の手術後には、たんぱく質、ビタミン、亜鉛などを積極的に取り入れつつ、栄養が偏らないようにすることで、術後の回復にも役立ちます。
医師の指示を守りフォローアップを受ける
鼻整形後は、医師の指示に従い、フォローアップは必ず受けるようにしましょう。
具体的な指示の内容は、クリニックによって変わる場合がありますが、一般的には以下のようなポイントを守ることが重要です。
- 医師に指示通りに処方薬を服用する
- テープの固定期間を守る
- ケアの方法を守る
- 指示された日常生活の過ごし方や行動制限を守る
- 指定されたタイミングでフォローアップの診察を受ける
医師の指示を守らない場合、感染につながる可能性が高くなります。
特に医師のフォローアップを受けることは重要で、感染や異常な腫れなどを早期に発見し、早期治療が可能になります。
鼻整形の経験が豊富な医師を選ぶ
鼻整形後の感染リスクは医師の腕や経験によっても変わります。
経験が浅い医師が施術を行うと、手術時間が長引いたり、メスを入れる範囲が大きくなるため、細菌感染のリスクが高まりやすいです。
鼻整形を得意とする経験豊富な医師がいるクリニックを選ぶことで、感染のリスクを下げられるでしょう。
Lu Bijou Clinic(リュ ビジュ クリニック)は、鼻整形に特化したクリニックで、院内の設計や設備は鼻整形のための構造となっています。
鼻整形の豊富な臨床件数に基づいた医師が施術を行い、術後に不安な点があればすぐにLINEで相談できるため安心です。
鼻整形の感染に関する気になる疑問
鼻整形後の感染について、気になっている方が多い疑問をまとめました。]
Q:感染の確率はどのくらい?
鼻整形後の感染リスクは非常に低いと言われていますが、医師の指示をきちんと守り適切な術後ケアを行った場合に限ります。
特に喫煙は感染リスクを高めやすいため、喫煙習慣がある方は手術前後は必ず禁煙しましょう。
Q:感染リスクはいつまで続く?
鼻整形後の感染リスクが最も高い期間は、術後約2週間です。
術後2週間は傷口が完全に治癒しておらず、細菌が侵入しやすくなるため、医師の指示に従い自己管理を怠らないようにしましょう。
傷口が治癒した後は感染リスクは低くなりますが、プロテーゼなどの人工物を挿入した場合は、何年経過しても感染リスクは消えないことに注意が必要です。
術後2週間経過後に、腫れ、痛み、膿、発熱などの感染の症状が出た場合には、すぐに手術したクリニックに連絡してください。
Q:風邪を引いたら感染リスクは上がる?
風邪と術後の感染に直接的な関係はありません。
風邪の主な原因はウイルスで、細菌による感染とは異なるため風邪によってリスクが上がるとはいえません。
しかし、細菌が原因の副鼻腔炎などにかかると感染に影響がある可能性も否定できないため、注意が必要です。
Q:感染しやすい時期はある?
感染しやすい時期はありません。
ただし、どの季節であっても術後は人混みを避け、室内で安静に過ごすと、感染リスクを低下させることにつながります。
Q:花粉症の時期は感染しやすくなる?
感染は細菌によるもので、アレルギー性鼻炎である花粉症とは関係ありません。
しかし、花粉症の場合くしゃみや鼻水が出やすいため、術後の鼻へのダメージが増える可能性があります。
重度の花粉症の方は、花粉の時期が終わってから手術を受けることもおすすめです。
まとめ
鼻整形後の感染は、非常に稀ですが起こることがあります。
しかし、術後の医師の指示を守り、過ごし方に気をつければ感染リスクを下げることができます。
また、経験豊富な腕のいい医師に手術をしてもらうことでも感染のリスクは抑えられます。
鼻整形に特化したLu Bijou Clinic(リュ ビジュ クリニック)では、豊富な臨床件数に裏付けられた技術力を活かし、一人ひとりのお顔立ちの美しさを引き出す鼻整形を行っています。
術後に不安なことがある場合には、LINEでお問い合わせください。お悩みや不安に寄り添って対応します。
もちろん、お急ぎの場合には、お電話でのご連絡も可能です。
鼻整形を検討中で、経験豊富なクリニックをお探しの方は、ぜひLu Bijou Clinic(リュ ビジュ クリニック)にご相談ください。